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高級クラブで働くホステスの仕事内容
高級クラブと聞くとどんなイメージをお持ちになりますか?
有名な映画やドラマなどで舞台として取りあげられることもあり、「華やかで美しい世界/女性の陰謀が渦巻く世界/実力次第で大金が稼げる」などさまざまな印象が浮かんでくると思います。
ただ高級クラブはイメージが先行する世界なので、その仕事内容について正しく認識している方は案外少ないようです。
まずはホステスの仕事内容について知ってくださいね。
主な仕事はお酒を作ってお客様と会話を楽しむこと
ホステスの主な仕事は、ご来店されたお客様を接待することです。
接待の内容ですが分かりやすくまとめると以下のようになります。
・煙草に火を付けたり、タイミングをみて灰皿を交換する
・テーブルの上が汚れたらおしぼりで綺麗に拭きあげる/テーブルの片づけをする
・お酒だけではなくチャーム(おつまみ)や、要望に応じて煙草などを提供する
・お客様やほかのホステスと一緒に楽しくお喋りする
・同伴出勤やアフターをこなす(とくに同伴出勤はノルマもあり重要)
とくに重要なのは「楽しくお喋りする」ことです。
お客様は、珍しいお酒や美味しいおつまみを楽しみにしてくださっていますが、一番のお目当てはママやチーママ、ホステスとの楽しい会話。
高級クラブをビジネスの場として使っているお客様もいらっしゃいますが、ストレス発散や気分転換の場所として利用されている方も少なくありません。
そんなお客様にとってママやホステスとの会話は一番の楽しみになっています。
ホステスの仕事内容はキャバ嬢と似ている
ホステスの仕事内容をご覧になって、「あら?キャバクラで働くキャバ嬢の仕事とよく似ている」と感じた方もいるかもしれませんね。
確かにお客様を接待するという点においては、仕事内容にほぼ差はありません。
ただ高級クラブの方がキャバクラよりも、気品ある立ち居振る舞いや知的な会話が必要とされます。
仕事内容は似ていてもそのクオリティーに関しては明確な違いがあります。
高級クラブの特徴【まとめ】
高級クラブはキャバクラとは違い、以下のような特徴があります。
簡単にまとめてみましょう。
・高級クラブは紹介制になっているか、身元の確かな方しか入店できない
・高級クラブは永久指名制度を採用している
・一人のお客様に複数のホステスが接客するので、長時間お店にいても飽きない
キャバクラにはママと呼ばれる管理者は存在せず、キャバ嬢はボーイや店長の指示に従って接客しています。
また一般的なキャバクラでは入店するお客様がよほど泥酔していたり出禁になっているなどしない限り、入店を断ることはありません。
高級クラブには独自のルールや人間関係がありますので、ぜひ以下をチェックしてください。
ママと呼ばれる女性がいる
高級クラブには必ず在籍しているのが「ママ」と呼ばれる、お店の経営権をもつ女性。
中には経営者が別にいるケースもあるので、その場合は「雇われママ」になります。
ママの仕事はお客様を接客するのはもちろん、ホステスやボーイの採用や教育、お店の経営状況の把握や売上管理、イベントの企画や運営などかなり多忙です。
ママの雰囲気や言動、人柄、人脈などでお店のイメージも大きく変わってくるので、非常に重要な立場といえますね。
とくに大きなお店になるとママ一人では切り盛りできないので、その片腕となるチーママが配置されることもあります。
知人の紹介でしか入店できない
高級クラブは誰でも気軽に入店できるお店ではありません。
すでにお店のお客様として出入りされている方の紹介がなければ入店することすらできないのです。
「なんてお高く留まっているのだ」と不愉快な気分になる方もいるようですが、お店としてはお客様に安心してお店を利用して頂くため、お店の品格を保つために客層を維持する目的があります。
どうしても入店したい場合は、日頃から高級クラブを利用している方と親しくなる以外にありません。
永久指名制度という独自の制度が存在する
高級クラブにはホステス同士の諍いを避けるために「永久指名制度」と呼ばれる独自の制度が導入されています。
高級クラブに初めて来店される場合、どなたか他のお客様のご紹介によりお店のソファーに座ることになります。
紹介してくれたお客様を担当しているホステスが「ママ」であれば、新規客の担当ホステスも自動的に「ママ」になります。
「チーママ」であれば「チーママ」になる仕組みです。
キャバクラではお客様は指名したいキャバ譲を自由に選べるのですが、高級クラブは来店する前から指名ホステスがすでに決まっているのです。
ちょっと不思議な感覚になりますね。
ただ指名ホステスが永久に決まっているといっても、お客様が望めば、担当以外のホステスと2人きりで飲んだり同伴出勤や店外デートも可能です。
担当ホステス(係のホステスともいいます)は、お客様のお世話係といってもいい存在。
大事なのはホステスとお客様との「信頼関係」なのです。
ホステスの平均時給
高級クラブのホステスは出勤前に美容室で髪型を整えたり、レンタルドレスを着用する(自前の場合ももちろんあります)、メイクやネイルケアなどにもお金が掛かります。
そのため時給は高めに設定されており、平均的な時給は約5,000~8,000円前後です。
未経験のホステスにもいきなり体験入店で時給8,000円を提示する高級クラブもあるくらいです。
ただし中には、時給は高くても出勤前のヘアメイクや衣装代、持ち物などにお金が掛かるというクラブもあります。
クラブとキャバクラを比較
キャバクラの平均的な時給は約3,500~5,000円です。
高級キャバクラになると時給8,000円以上もらっているキャバ嬢もいるようですが、高給与キャバ嬢はごく一部。
費用の安い庶民派キャバクラですとそれだけお店の儲けが少なくなりますので、キャバ嬢に還元する時給も少なくなってしまいます。
30~40代以上の女性が働く熟女キャバクラになると時給2,000円~のお店もあるようです。
クラブとガールズバーを比較
ガールズバーの平均的な時給は約1,500~2,500円前後とかなり安くなってしまいます。
ただガールズバーでは私服着用OKや髪型やメイクを整える必要がない、ネイルケアも自分でできる範囲でOKなど、経費があまり掛からない点がメリットになります。
ガールズバーの中には時給3,000円を謳うお店もあるようですが、時給が高くなるとカウンター越しの接客ではなくソファー席に座りお客様の隣でお酒を作ったり、一緒にカラオケをするケースもあるようなので要注意です。
ガールズバーは深夜飲食店営業となり、お客様との密な接客は禁止されています。
風俗営業許可1号を取得していないガールズバーが女の子にソファー席での接客を強要していると、違法店になりますので女の子の側も注意が必要ですね。
クラブとスナックを比較
スナックは高級クラブと同じ「ママ」と呼ばれる店舗の責任者や経営者がお店をまとめており、その下にチーママやスナックレディと呼ばれる女性がいてお客様を接客しています。
時給は約1,500~2,000円が相場でガールズバーの時給レベルとそれほど変わりません。
高級クラブの時給は約5,000~8,000円前後なので、3~4倍もの差があります。
ただスナックは髪型やメイク、服装などが緩いのでガールズバー同様に経費が掛からない、お客様の多くが地元客で気軽に接客できる、営業成績をあまり重視されないなど気楽に働けるメリットもあります。
キャバクラ経験者はスムーズに仕事を覚えられる!
高級クラブとキャバクラとでは仕事内容に大きな差がないため、キャバクラの仕事を経験していればスムーズに高級クラブへ移行できます。
キャバクラと高級クラブでは時給に差があるため、ステップアップや収入アップを考えているキャバ嬢は高級クラブへ移籍する方法もありますよ。
【まとめ】
高級クラブとキャバクラでは仕事内容に大きな差はありませんが、以下のような違いがあります。
・ママやチーママの有無
・1人の顧客を接客するホステスの数
・永久指名制度の有無
・お店の内装(高級クラブはゴージャス)
・お客様が支払う費用
ただこれらの違いは実際に働いていると慣れていきますので、「今よりもっと高給与を目指したい」キャバ嬢は高級クラブを目指すのも一つの道です。