ホステス歴5年の私が語る鉄板接客術

気がつくとすでにホステスとして約5年、お仕事をさせて頂いております。
慣れない頃は高級クラブのルールや立ち居振る舞い、メイクや髪型など戸惑うことも多かったのですが、今ではすっかり仕事にも慣れました。
高級クラブで最も大切なのはやはりレベルの高い接客。
接客の中でも特に会話は重要です。
このページではホステス歴5年の私が考える鉄板接客術/会話術についてまとめています。

連絡はマメにする

人との絆とは不思議なもので、定期的に連絡を取らなくなるとだんだん疎遠になり、やがて相手の名前や顔も忘れてしまいます。
特に今は忙しい方が多いので、2~3か月連絡を取らないだけでも名前や顔を完全に忘れてしまうことも。
そこでメールやLINE、電話、手紙などを駆使して、お客様に定期的に連絡するようにしています。
例えしばらくご来店くださらなかったお客様だとしても、相手を責めたりおねだりするような文面は避けて、

「〇〇さんのゴルフのお話楽しかったです。あれからしばらく経ちますし、上達なさったのではありませんか?また楽しいお話聞かせてください」

このように、その方にしか分からないキーワードや楽しかったエピソードを散りばめて、「また美千瑠ちゃんに会いたいな」と思って頂けるように配慮します。
このとき役立つのが「お客様ノート」です。
お客様のお名前や趣味、誕生日、お住いのエリア、仕事内容など分かる限りまとめたノートが重要。
メールや手紙を出すときに「その方にしか分からないオリジナルの文面」が作れます。
メールやLINE、手紙がきっかけで再来店や同伴してくださるお客様もいるので、マメな連絡は売上アップに必須です。

常に話題を切らさないようにする

ホステスの接客は会話が主体。
お客様が帰り際に「美千瑠ちゃんと話ができて楽しかったよ」と言ってくださればしめたもの。
楽しい会話でお客様の心を掴めば、同伴出勤などノルマ達成ができる可能性もアップします。
高級クラブの場合は一人のお客様に複数のホステスで接客するため、話題が切れて白けた雰囲気になることはまずありません。
ただ「美千瑠さんと2人きりで話したいな」と指名してくださるお客様もいらっしゃるので、マンツーマンになったときは常に話題を切らさないようにお客様の身なりや持ち物観察、趣味、来店された目的などを考えて、「お客様に話題を振る」姿勢で接客しています。

お客様に合った接客をする

ご来店くださるお客様にもさまざまなタイプの方がいます。
名のある企業の重役であっても下ネタが好きでホステスの体にタッチしたがる方もいますし、そうかと思うと穏やかでホステスの話を聞くのが好きな大人しい方もいます。
大事なのはお客様の性格や人柄、来店した目的などを考えてそれに合った接客をすること。
お客様によっては多少体を触られるのは仕方ないと諦め、下ネタを振られても動じずに笑顔で対処。
それから落ち込んだお客様には癒しの言葉(大丈夫です・心配ありませんなど)を多めに掛けて、逆にホステス側からお客様にタッチするなど接客方法を変えています。
基本的な接客スタイルはありますが、対応させていただくお客様はどんどん入れ替わります。
ロボットのようにマニュアル通りの接客ではなく、その場の雰囲気や状況、お客様の立場、人柄などを見て臨機応変に対処する必要があります。

鉄板の会話ネタ【まとめ】

今からご紹介する会話ネタは、高級クラブだけではなくキャバクラやラウンジ、ガールズバーなどでも通用するものです。
以下に挙げる話題はどんなお客様でも興味を示してくださるものなので、是非覚えてくださいね。

ファッションについて

女性はファッションについてかなり興味がありますが、実は男性もかなり興味をもっています。
もちろん中には年中同じ服を着ていて、奥さんの指示に従ってブランドものの洋服を「着せられている」と言う方もいらっしゃいますが…。
ご来店されたお客様の服装はスーツが多いのですが、上質な生地を惜しげもなく使ったグッチやラルフローレン、ダンヒル、イヴサンローラン、ゼニアなど高級ブランドスーツを着用されているお客様はファッションについて造詣が深いことが多いです。
お店にはアパレル関係のお仕事をされているお客様も来店されるので、ホステスとファッション関係のお話で盛り上がることもあります。
男性客だからと言ってファッションの話題がNGということはありません。
ただお客様によってはファッションには全く興味がないケースもありますので、相手を見ながら話題を振るのは基本ですね。

グルメについて

人間の三大欲の一つに食欲があり、グルメの話題はだいたいのお客様に通用する鉄板ネタになります。
高級クラブに足を運ぶお客様は富裕層なので、三ツ星レストランや有名店を食べ歩き「和食なら〇〇が最高!/フレンチはやはり〇〇しかない」など、確固たるポリシーをもつ方も多いです。
その方しか知らない美味しい名店のお話を聞くのはとても楽しいですし、「そのお店に興味があります」と返事をしたら、他のホステスと一緒に有名店でご馳走して頂けたこともありました。
単純にお店の場所やメニューなどを聞くだけではなく、どんなメニューがお薦めなのか、シェフの人柄、経歴、お店で扱うワインの種類、食材の仕入れ先、裏メニューなど聞けばどんどん教えてくれます。
「とても詳しいことまでご存知なのですね、本当のグルメですね」と褒めると、お客様の承認欲求が刺激され、さらにグルメについての話題で盛り上がります。
こうなると1時間、2時間では時間が足りませんので、再来店にも繋がります。グルメネタは鉄板ですね。

趣味について

趣味の話題も鉄板ネタの一つです。
趣味といってもお客様によりかなりバリエーションがあり、中にはあまり理解できないようなアニメや漫画の話題、鉄道の話題をされる方もいます。
ただお客様にとって大事な趣味の話題ですから、頭から「アニメや漫画は良く分かりません」と突き放すのではなく、「どんな漫画が好きなのですか?/その漫画のどこが面白いのですか?/ほかにお薦め漫画はありますか?」など、話題が広がるようにフォローしています。他の話題についても同じです。
またお客様の中には「ホステスに自分の趣味を知られるのが嫌」と感じる方もいるため、無理にお客様の趣味を聞きだすのは良くありません。
お客様が自発的にお話するのを待つ方が無難です。

その日の気候について

その日の気候についての話題は最も無難な鉄板ネタです。
誰も傷つけることはありませんし、皆さんが興味をもっていて話題にしやすいのでお薦めです。
ただ注意したいことは「雨が降っている/異常に暑い/異常に寒い」など一般的に好まれないような気候について、「雨が降って気分が落ち込む/連日暑いので嫌になる/雪が降ると足元が悪くなるので困る」など一方的な不快感をお客様にぶつけないこと。
お客様の中には家電メーカーや食品メーカーの重役の方もいらっしゃるので、「連日猛暑でわが社の製品が飛ぶように売れている」や「寒い日が続くので会社の製造するストーブが売れまくっている」など、嬉しい悲鳴を上げている方もいます。
そのような方に「連日猛暑でもううんざり、嫌になる」などの言葉を使うのはリスクがあるため、「毎日暑いですね」くらいの声掛けが一番。
特に初めて来店される方は身元を知らないことも多いので、天気の話題を持ち出すなら「このところ雨が続いていますね」と客観的な話題にとどめ、ホステス自身の感情を極力入れないことです。

ニュースの話題について

高級クラブでも、ニュースで報じられていることを話のきっかけにすることもあります。
最近は「〇〇というお店に車が突っ込んでけが人が出た」「一時は飛ぶ鳥を落とす勢いだった〇〇社も、今は売り上げが落ちているようだ」など、お客様もホステスも興味がもてる話題を振るのが基本です。
最近は父親が実の子供を虐待死させるニュースなどもありますが、場が重くなるためお客様が教育関係の方などでない限り、あまり話題にしないように気をつけています。
もちろん深刻な話題もお客様が望めば(口にすれば)お話しますが、ニュースの話題だからといって何でもかんでも話題にできるわけではなく、その場に合ったニュースネタを選ぶ必要があります。