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ホステスに向いている人

高級クラブで働くホステスは容姿端麗で気品があり、中には駆け出しのモデルや芸能人もいます。
面接ではやはりルックスが重要視され、とくに銀座や六本木の高級クラブともなればモデル並みのスタイルや整った顔立ちでなければ採用されません。
けれどルックスだけではなく、人柄や知性、教養などハイクラスなホステスとして備えていなければならない資質もあります。
このページではホステスに必要な能力や、残念ながらホステスに向いていない女性の特徴などをまとめています。

コミュニケーション能力が高い人

高級クラブにご来店くださるお客様の目的の一つに「お店にいるママやホステスと楽しい会話をする」ことが挙げられます。
お客様によってはマシンガンのようにずっと話し続けるケースもありますが、「ドイツに出張したことを聞いてほしい」「新しく買った車のことを話したい」など、お客様の心の中には「話を聞いてほしい」という欲求があります。
ホステスはその欲求を満たして差しあげる必要があるのです。
満たしたい欲求は「話を聞いてほしい」だけではありません。

・気持ちが落ち込んでいるから癒してほしい
・仕事で行き詰っているので何かアドバイスが欲しい(とくにママは経営相談もよく持ちかけられます)
・〇〇社の重役と縁を取りもってほしい

などさまざまです。
ホステスには高いコミュニケーション能力が必要と言われますが、お客様が何を望んでいるのか、何を欲しがっているのかをサッと読みとって、欲しい言葉やアドバイス、フォローをしなければなりません。
コミュニケーション能力がないとお客様の求めるものを理解できないため、「気の利かないホステス」の烙印を押されてしまい、長く仕事ができなくなります。息の長いホステスになりたいならこの能力は重要です。

夜型の人

ホステスの仕事は夜7~9時前後から始まり、閉店後もアフターなどで帰宅が朝方になることも珍しくありません。
ホステスはどうしても夜型の生活になってしまうため、朝型生活に慣れた女性にとっては辛いものです。
私もこのお仕事を始めたときは完全に朝型だったため、夜間眠気をこらえて仕事をするのは大変でした。
ナイトワークがメインのお仕事になる(夜型生活に慣れる)と夜通し起きるのはそれほど苦ではなくなりましたが、完全朝型生活をしている女性は慣れるまでが大変です。

教養がある人

高級クラブはキャバクラとは違い、選ばれたお客様だけがご来店されます。
それこそ政財界の重鎮と呼ばれる方や誰もが知る芸能人、文化人、スポーツ関係者、有名企業の重役、医師、弁護士、成功した投資家など一流と呼ばれる方が集まります。
並々ならぬ努力で成功された方や富裕層のお客様は一本筋の通ったポリシーをお持ちですし、業界のことにも詳しいです。
ホステスはそのようなハイレベルなお客様を楽しませるために、ある程度の教養が必要になります。
女性にとってあまり興味のない政治や経済、経営などのお話が話題に上ることも多々ありますので、一般常識はもちろん政治や経済の動きはある程度チェックしていなければなりませんね。

聞き上手な人

高級クラブにはハイレベルなお客様が多数来店されますので、そこで交わされる会話もレベルが高くなりがち。
外国のお話などを聞いても「聞いたことのない街」の話など当たり前に出てきます。
そこで「ボボ・ディウラッソとはどこにある街なのですか?」など、積極的にお話を聞き教養を深めるように配慮しなければなりません。
男性は女性にいろいろと教えてあげるのが好きという方も多いので、知らないことを「教えてください」と言うのは良い方法です。
人気のあるホステスは自分が喋るのではなく、お客様にお喋りさせるのがとても上手です。
知らないことを教えてもらうためにお喋りしてもらうのはもちろん、「もっとお話ししてください」とおねだりして興味深そうに聞くなど、上手に聞き役に徹しています。
聞き上手な女性は売れっ子ホステスになれる素質がある、といえますよ。

ホステスに向いていない人

では逆に「この女性はホステスに向いていない」と思える人物像をまとめました。
以下の条件に当てはまる方はどれだけ容姿端麗でも、長くホステスが続かない可能性があります。

お酒が苦手or飲めない人

よくキャバ嬢やホステスの募集に「お酒が飲めなくても大丈夫です」と書かれていることがありますが、私の勤務する高級クラブの場合、面接ではっきりと「お酒が飲めない女の子は採用しにくい」と言われました。
ナイトワークでお酒が飲めないのはやはり不利なのです。
その理由ですが例えばお客様がボトルを入れた場合、ホステスも一緒にお酒を飲ませていただくことが多いです。
お客様はもちろん、ホステスも一緒にキープボトルを頂くとそれだけ早くお酒が減りますので、お客様はどんどん次のボトルを入れてくださいます。
新しいボトルを入れてくれれば係のホステスやお店の利益になりますね。
そのためお酒の飲めるホステスはお店に確実に利益をもたらしてくれるのです。
高級クラブにお酒は付きものなので、お酒が苦手な方や飲めない人はそれだけで苦痛だと感じるケースも多いはず。精神的負担になる可能性は高いです。
お酒に苦手意識をもつ女性はホステス向きではないのです。

仕事とプライベートの区別ができない人

ホステスの仕事はボランティアや趣味ではなく「ビジネス」です。
楽しんでお仕事ができるならそれに越したことはないのですが、だからといって仕事とプライベートを混同してしまう女性はホステス向きではありません。
例えば閉店後にお客様と個人的にお酒を飲んだり食事をする「アフター」ですが、場合によっては新規顧客の開拓や特定のお客様との親睦を深められるため必要です。
ただしこれはあくまでもビジネス上有利になると判断してのこと。
単純に「無料でお酒が飲みたい」など、個人の感情や動機でどんなお客様にもアフターにお付き合いするホステスは、「誘えばどこにでもホイホイ付いてくる軽いホステス」と思われてしまい、その価値を下げてしまいます。
むやみにお高く留まる必要はないのですが、だからと言って「安いホステス」と思われるのも問題です。
自己プロデュース力もホステスにとって大事な能力ですから、仕事は仕事、プライベートはプライベートと分けて考えられる女性でないと、ホステスとしての価値を維持することはできませんね。

自己中心的な人

高級クラブの主役は美しく着飾ったホステスではなく、あくまでも「お客様」です。
お客様ファーストが徹底できない自己中心的なホステスはどれだけ見目麗しくても、お客様に愛されないためやがて淘汰されてしまいます。
ホステスにはサービス精神が必要です。
場を和ませるためにおどけて見せたり、芸能人のものまねなどもします。
ところが自己中心的な人だと「なぜそこまでしてお客様を楽しませないといけないの?/自分が楽しければいいのんじゃないの?」と自分中心の考え方で接してしまうので、場が白けるケースもあります。
自己中心的な女性はホステス向きではありません。
細かい気遣いのできない女性も、ホステスという仕事には不向きです。